ハウジングセンターへ見学に行った際、
「ウチはグラスウールを使用していません!」と自慢気に話してくれた営業マンがいました。
私も、グラスウールは粗悪品。
湿気を吸って、重たくなってずり落ちる。
カビる。体に害がありそう。
正直、良いイメージは無いですね。
以前の記事で、無印良品の家はグラスウールを使用していないとお伝えしました。

しかし…

誤った情報を記事にして、申し訳ありませんでした。m(_ _)m
グラスウールって、どんなもの?
グラスウール (glasswool) とは、
ガラス繊維でできた、綿状の素材である。住宅の壁・天井・床・屋根の断熱材として広く用いられるほか、工場・体育館の断熱材としても用いられる。吸音材としても機械室の内装吸音用や防音室の素材として用いられている。さらに空調ダクトや配管保温用などにも用いられる。不燃材料なので防火性にも優れている。Wikipedia
水分を含むと重さからズレ落ちたり、空気が対流する空間があると断熱性能が悪くなる、断熱性能が落ちる?

グラスウールは、繊維と繊維の間に空気を含んでいて
断熱材内に湿気が出たり入ったりすることがありますが、もともと吸湿性を持たない無機質材料のようです。
素材そのものが湿気を吸うわけではありません。
施工する時に 壁に貼り付けたグラスウールは(断熱材に隙間があったり防湿が不十分だったりすると)
湿気が壁などの内に入って、内部結露が発生して重さに耐えれずに、ズレ落ちてしまいます。
原因はグラスウールではなく、施工する人の技術や知識不足のためで
グラスウールを生かすも殺すも、大工さん次第ってこと!?
無印は直営の工務店が工事してくれることもあれば
地域によっては、地元の工務店に工事を依頼することもあります。
大工さんは選べないし…
無印の断熱の工夫

(出典https://www.muji.net/ie/kouzou/04_koudannetsu.html)
「無印良品の家」は、ダブル断熱工法を標準採用しています。
図の繊維系断熱材と書いてあるところが、グラスウールですね。
グラスウールって書かないのは、最近のグラスウールに対するイメージが良くないからですかね?
公式HPでも外断熱の素材は「フェノールフォーム」と、紹介していましたが、グラスウールについては触れていませんでした。
施工者の技術に左右されないグラスウール
担当さんに、無印のグラスウールについて質問してみました。
Q.無印で使用するグラスウールは結露しませんか?
A.内断熱だけの場合、柱や梁などの構造材で断熱材が途切れてしまい、
その部分が熱の逃げ道となってしまいます。
ダブル断熱では、柱や梁ごと外断熱部分が包みこむので、室内と壁の中の温度差を小さくしてくれます。
そもそもの結露を抑え、カビの繁殖や、腐朽菌の発生を抑制することができます。
Q.施工は、担当工務店によって仕上がりにムラガ出来ませんか?
A.従来の密度が低いグラスウールをホチキスで止める方法は、
施工者の技術が必要なものでした。

無印で採用しているグラスウールは、自立できるほど密度が高いものです。
パネルのようなグラスウールを、柱との間の壁いっぱいに入れ込むのでズレ落ちることはありません。
だれが施工しても、仕上がりにムラが出ないと思います。
こんな感じの回答をいただきました。
グラスウールの断熱に関する特徴や性質を理解して、
防湿・気密対策を正しくしてくれているようです。
工事が始まりグラスウールの種類が分かりました
2018.6.16更新

アクリアウールACW
厚さ105mm
密度(kg/m2) 高性能16
熱抵抗値(m2・k/W) 2.8
熱伝導率(W/[m・k])0.038
他のハウスメーカーさんと比較する際に参考にしてください。
グラスウールを完全に悪者だと思っていました。
ろくに調べもせずに、先入観を持つのはよくないですね。
着工が進んだら、断熱材がどんな感じに入っているか見てみたいです。